「うちの牛乳はおいしい。これを使って自分たちで商品を販売できないだろうか?」と考える牧場は多いものの、それと同じくらい「何から始めれば良いのか分からない」という声もよく聞かれます。そんな時に全面的にサポートしているのが私たち「北海道オリオン株式会社」です。

搾乳機などの機器導入によって日々の作業効率化・省力化を提案している当社ですが、実はその先の六次化産業のスタートに関するサポートも行っています。実際に六次化に取り組み、成功を収めている経営者は、どのように製品づくりを始め、北海道オリオンとどのように関わってきたのでしょうか。十勝で自社製品の生産・販売を行っている2人のお話を伺いましょう。

STARTUP
SUPPORT

スタートアップサポート事例

上士幌町 
十勝しんむら牧場 
代表 新村 浩隆さん

自立した牧場になるために六次化を進める

当社は、2000年にミルクジャム製造をスタートさせ、現在では牧場内でのカフェ運営や放牧牛を見ながら楽しめるサウナ施設を運営しています。私が1995年に4代目として牧場に戻った時点から、酪農業界は非常に厳しいものでした。

資材は値上がりしても乳価は上がらず、コストをかけて良い牛乳を作ったとしても利益として返ってきません。経営は国の補助金に頼らざるを得ない状況だったのです。だからこそ私は、「自社だけで経営を続けられる仕組み」が必要と考えていました。いくつかの乳製品をつくる中で、牛乳の味を生かせて販売もしやすいことが決め手となり、ミルクジャムづくりをスタート。現在では物産展やネット販売でも人気の品になっています。

思いを形にするためには協力者が必要

現在は、作業の効率化を行うための提案から、生乳を貯蔵するタンク、ジャムを充填したビンのフタをパッケージする機械の手配などを北海道オリオンさんにサポートしていただいています。

いざ、六次化に挑もうと考えてみても、日々の仕事に追われてしまいなかなか進められないという声をよく耳にします。実際に六次化を事業として成立させるのは簡単ではありません。毎日の仕事があるからこそ協力者は大切。北海道オリオンさんは「こういう機械はありませんか?」と問い合わせすると、すぐに対応してくれるのでとても助かっていますね。当社にとっての北海道オリオンさんは大切なパートナーです!

大樹町 坂根牧場 
代表 坂根 遼太さん

貸してもらった製造機がきっかけで六次化を実現

夫婦で「うちの牛乳を使って製品をつくりたいね、カフェもやりたいね」と夢を語り合うものの、牧場の仕事をしながら本格的に“六次化に参入する”ということができませんでした。そこで物は試しにと1泊2日のチーズ作り研修に参加し、いろいろと質問していると、ある人から「それなら北海道オリオンさんに相談してみては?」と助言をいただきました。

それまで北海道オリオンさんとのお付き合いはまったくなかったのですが、チーズを製造できる試作機を無料で貸してくれたんです。本当にありがたいですよね。はじめは試作機を屋外にセッティングしてチーズの試作を行いました。

プロのトータルサポートが心強い

その後、正式に製造機を購入し、小さなチーズ工房を誕生させました。その際には、機械の面だけでなく、工房の設計や衛生面などのクリアするべき事項を専門家である北海道オリオンさんにお任せしました。うちの現状や体制に合わせた提案をしてもらえたのでとても助かりましたね。

当社で作るモッツァレラ、カチョカバロ、さけるチーズなどのこだわりのチーズは道の駅や物産展でも販売され、ネットでの売れ行きも好調です。今後は、チーズとは別に放牧酪農牛乳の製造も開始する予定で、こちらの事業でも北海道オリオンさんにすっかりお世話になっています。私にとって欠かせないパートナーさんですね!

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